心に響く切なソング「First Love」と私の親密な関係♬︎

今週のお題「わたしの好きな歌」それは突然に唐突に私の琴線に触れて、未だ私の心を捉えて離さない『First Love』宇多田ヒカルの名曲だ。初めてこの歌を耳にした時の衝撃は時を経ても色褪せる事なく私の中で息づいている。文字通り「歌に惚れた」のだ。この曲のイントロでピアノの旋律に乗って流れる声には切なくもほろ苦い恋の香りが漂っている。『最後のキスは タバコの flavor がした ニガくてせつない香り』と宇多田ヒカルはその心境を詩にして見事なまでに表現している。そして自分を振った相手に対する淡い想い……。そして、まだ15、16の頃の想いを敢えて日本語ではなく英詩にしている辺りにティーンの気恥しい気持ちが現われている。今までにない独特の韻の踏み方がそんなもどかしい様な、然しながら素直な気持ちが伝わってくる様で、心を締め付けて止まない。そして『立ち止まる時間が 動き出そうとしてる 忘れたくないことばかり』の下り…。不意に想いから現実に引き戻される瞬間が見事に描写されている。そして恋人と過ごしてきた大切な記憶が溢れ出てくる。そんな中で、まだ想いを拭い去る事など出来ない自分がいる。『明日の今頃には わたしはきっと泣いてる あなたを想ってるんだろう』クライマックスシーン……。歌が心の中で谺響する。そして再び英詩になる。最も相手に伝えたいメッセージを込めて…。歌を超えて想いが心に飛び込んでくる。もう言葉じゃない!溢れるばかりの想いが全力でストレートに飛び込んでくる!!そして更に転調して気持ちも最高潮に…。そのあまりにもほろ苦い恋に心打たれた私は、48を迎える現在も、16の宇多田ヒカルと同じ女性の原曲キーで当時と変わらぬ想いでこの歌を歌い続けている。私は文字通り「この歌に惚れた」。